2020/06/18 21:22
ええふうどは医食同源。「食は自分への自己投資」と考える皆さんに役立つ情報を発信しています。毎日使う食品だからこそ、食品を知ることに意味があると考えています。
今回の最後には骨粗鬆症で摂り入れたい3つの食品をご紹介していきたいと思います。
その前に骨粗鬆症とはどういった病気なのかを確認しましょう。
私たちの住む日本では、1000万人以上の骨粗鬆症患者がいるとされています。
年々増加傾向にある骨粗鬆症になるのは高年齢の女性が多いです。
骨粗鬆症になっても痛みはないのが普通とされています。しかし、何かにつまずいて転んだりすることで、骨折しやすくなると言われています。
骨折することで、その部分が痛くて動けなくなります。また、背中や腰に痛みを感じる為に丸まり、身長が縮んだりすることもあるそうです。
原因として、私たちの身体と同様骨も生きており、一見わかりませんが、新たに作られる、骨を形成する働き。骨を溶かして、吸収しようとする働きがあります。骨粗鬆症は、このバランスが崩れ、骨がスカスカになる病気の事をさします。
骨粗鬆症は圧倒的に女性に多い病気とされており、特に、閉経後の女性に多く見られます。
その為、女性ホルモンや老化と関係が深いのではとされています。
骨粗鬆症の予防に関する3つのポイントがあります。
・カルシウムを多めにとれば良い!?だけど問題…
・オリーブオイルで骨粗鬆症を予防する
・50歳以上にはボロンを勧める理由
それぞれ観ていきましょう。
① カルシウムを多めにとれば良い!?だけど問題…
人の基本構造を支えるカルシウム
骨の働きは、身体を支える、脳や脊椎、心臓などの大切な臓器を保護する事ですが、それ以外にもカルシウムの貯蔵庫でもあります。
筋肉が収縮したり、心臓が動いたり、神経の伝達や、ホルモンの分泌にカルシウムは深く関わっています。身体の中でカルシウムが足りない事で、骨を溶かし、必要なカルシウムを確保しようと働きかけます。
また、血液中にある非常に大量のカルシウムから必要な量が細胞の中に流れ込むことが引き金となり、細胞から細胞へ情報伝達し、免疫が働くのです。
しかし問題は、カルシウムは吸収されにくい栄養素の一つでもあり、成人の吸収率は30%程度です。効率良くカルシウムを吸収するにはビタミンDが必要です。
ビタミンDはカルシウムの吸収を高めます。魚類や、キノコ類に多く含まれますが、1日数十分程度の日光浴で十分につくられます。
日常的に光を浴びて、さらにビタミンDが豊富なキノコ類を食べる事で、カルシウムの吸収を高めるなんて言うのは如何でしょうか。
② オリーブオイルで骨粗鬆症を予防する
PREDIMED(心疾患予防における地中海食事療法の効果の総称)研究によると、マ日オリーブオイルを摂り入れる事で、骨粗鬆症の予防になると報告されました。
血液中の骨形成の為のカルシウム、骨を強くする成分の分布データによると、骨粗鬆症の治療薬の効果と同じ効果(子供なら骨が強くなる)がオリーブオイルにはあります。
③50歳以上にはボロン
骨粗鬆症にはケイ素が有効ですが、50歳以上の女性には効果が見られなくなります。50歳以上の女性には、ホウ素(ボロン)が骨粗鬆症に有効です。ホウ素が最も多く含まれている食品は昆布なのです。
人の身体に流れている血液や、リンパ液は海水の成分とよく似ています。当然のことながら、昆布も海のミネラルを含んでおりますが、人に有害なミネラルは、ほとんど吸収しない特徴があるので安心です。
おススメする食品3選
・椎茸粉末
天日干しの乾燥椎茸粉末なら、和洋中それぞれの料理にも使用する事が出来て、毎日摂り入れる事が出来るのでお勧めです。
ビタミンDは3000以上の遺伝子の発現に関わっており、免疫構造の要と言えるのです。
・クルス・デル・スール
スペインのジローナ大学病院とレウス大学において、2年間の地中海式ダイエットを行った結果、骨の強度が上がり、骨代謝もマーカーP1NPが上がったという報告をしています。
2年間続けることで、骨の強度が上がるならば、やはり食事は「自己投資」といっても過言ではないでしょう。
毎日、スプーン一杯オリーブオイルを料理に掛けるだけでもOKです
・粉末根昆布
味噌汁の出汁にすると旨さ8倍!?
3大うま味成分は、イノシン酸、グルタミン酸、グアニル酸です。
これらのうま味成分は掛け合わせる事で相乗効果を発揮します。
カツオに含まれるイノシン酸と粉末根昆布に含まれるグアニル酸でお味噌汁の出汁をとる事で、相乗効果によりうま味が7~8倍になります。
毎日食べるお味噌汁だからこそ、美味しい味噌汁にしてはいかがでしょうか。
実際に試してみたら、うま味がしっかりあり、納得の味になりますよ。
いかがでしたでしょうか。
食品でとる事で、食習慣がより良いものになることと考えます。
私たちが普段している小さな選択によって未来も変わっていきます。
例えば太平洋側の海女さんと、日本海側の海女さんでは、太平洋側の海女さんが長生きで、日本海側の海女さんは短命という話があります。
私たちの食習慣や環境は健康状態と切っても切り離せない関係にあるのです。
「食糧から、食習慣を考える事で、食習慣は投資であると考える」
最後までお読みいただきありがとうございました。